ノーベル化学賞の候補にもなっているCRISPRですが、以前NHKの番組でも取り上げていました。そもそも30年ほど前最初にCRISPRを発見したのは日本人研究者だったようです。それから25年ほど経って、米、仏の研究グループが任意の切り取りたい遺伝子情報をCRISPRを利用して操作することが可能となり、急激に研究、実用が進んだようです。
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・表現を含む題材……………………… 「CRISPRと人類の進化」から
・単語、イデオム……………………… クリップで使われた単語など
・表現の解説…………………………… 3つの表現を中心に解説します
・編集後記……………………………… ノーベル化学賞の候補にもなって
■ 表現を含む題材 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
http://www.pbs.org/video/crispr-and-the-future-of-human-evolution-2wqrb1/
CRISPR and the Future of Human Evolution
(CRISPRと人類の進化)
■ 単語、イデオム ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
genetic 遺伝子の
Mutation 突然変異
selection 淘汰 natural selection自然淘汰
mold 形づくる
pond scum 藻類
platypuses かものはし
predator 捕食者
nucleotide ヌクレオチド
unnatural selection with non-random mutations ランダム発生ではない突然
変異による非自然淘汰
organisms 生物
offspring 後継者
fertilization 受胎
■ 表現の解説 ━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
◇ hit evolution’s gas pedal
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Once we discovered the molecule that guides these traits, we realized
we could hit evolution’s gas pedal.
(これらの特徴を導き出す分子を発見すれば、進化をますます加速するでしょ
う。)
hit the gas pedalは「自動車のアクセルを踏む」の意味ですが、ここでは「進
化をますます加速するでしょう」としました。
◇ up to chance
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In the mid-20th century scientists realized they could speed up
mutations using radiation or chemicals, but the effect was still up to
chance.
(20世紀半ばでは、化学物質や放射線を使用して突然変異を起こすことができ
る、としていましたが、その効果は偶然性に頼っていました。)
up to chanceは「偶然次第=>偶然性に頼っていました」の意味です。
leave to a chance と同意義です。
例)
My father always said, "Don't leave your health to chance. Keep fit." :
( 私の父はいつも「健康をなおざりにするな。体調に気を付けろ」と言ってい
た。)
◇ they’re miles apart
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Curing diseases with CRISPR and making designer babies aren’t
technically that different,but they’re miles apart ethically.
(CRISPRを使用して病気を治療することとデザイナーベビーとは技術的な意味
では大して違いがありませんが、倫理的な意味では大きく異なります。)
miles apartは「何マイルも離れた」の意味ですが、ここでは「乖離が大きい」
ことを意味しています。
例)miles apart from the truth
(真相と懸け離れている、真実からは程遠い)
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
ノーベル化学賞の候補にもなっているCRISPRですが、以前NHKの番組でも取
り上げていました。そもそも30年ほど前最初にCRISPRを発見したのは日本人研
究者だったようです。それから25年ほど経って、米、仏の研究グループが任意
の切り取りたい遺伝子情報をCRISPRを利用して操作することが可能となり、急
激に研究、実用が進んだようです。
ゲノム研究が進み、難病や治療が困難な病気が治るのはもうすぐなのかもしれ
ませんね。
ビデオクリップは次のコメントで締めくくっています。
What’s clear is the ability to control nonrandom mutation and
unnatural selection in humans,to control a piece of our evolution, is
no longer a question of if we can. It’s a question of if we will.