Tim Cook氏はApple社を率いて常に革新的なサービスを世界に提供し続けています。
その彼が、MITの卒業生向けのスピーチで何を話したのでしょう。
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・表現を含む題材……………………… Tim Cook氏MIT卒業スピーチから
・単語、イデオム……………………… スピーチで使われた単語など
・表現の解説…………………………… 3つの表現を中心に解説します
・編集後記……………………………… Tim CookはApple社を率いて常に革
■ 表現を含む題材 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
Apple's Tim Cook: 'Don't listen to trolls, and for God's sake don't bec
ome one'
(アップル社ティムクック氏「トロールに耳を貸さないでくれ。ましてやト
ロールになるのだけは よしてくれ」)
http://money.cnn.com/2017/06/09/technology/culture/apple-tim-cook-commencement-mit/
■ 単語、イデオム ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
integral 必須の
force for good 世のため人のためになる力
adverse 敵対する
consequence 結果
infuse 注ぎ込む
count on 頼りにしている
■ 表現の解説 ━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
◇ That part takes all of us
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"Technology is capable of doing great things, but it doesn't want to do
great things. It doesn't want to do anything. That part takes all of u
s,"
(テクノロジーは偉大なことを成し遂げることができます。しかし、成し遂げ
る意思はありません。何に対しても「行う」意思はないのです。そこは我々人
間が関与する箇所なのです。)
That part takes all of us. は 直訳では意味が通じません。take part で
「参画する、参加する」の意味を成すので、「その部分は我々人間が関与する
箇所なのです。」となります。
◇ the very technology
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"Sometimes the very technology that's meant to connect us, divides us,"
(時には、我々を繋げるまさにそのテクノロジーが我々を分断することもあり
ます。)
the very ~ は、「まさにその~が」の意ですが、その後の文の構成で明らか
なように、「まさに、その同じテクノロジーですが」の後には相反する結果が
表されています。
◇ your cause is right
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"When you're convinced your cause is right, take a stand."
(自分の信条が正しいと確信するのならば、毅然とした態度をとりなさい。)
自分達の価値観を伴って、テクノロジーを使いなさい、といったメッセージの
一環での文です。
causeとは「原因」「理由」といった意味がありますが、それとは別に「理由が
あり、正しく導かれた信念、信条」といった意味で使用されています。あくま
でも、単純な「思い付き」の信念ではなく、深く考えられた信念のことを指し
ています。
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
Tim Cook氏はApple社を率いて常に革新的なサービスを世界に提供し続けていま
す。
スピーチでは、経営者として、資本家に対してさえも、「自分の信念に賛同で
きない者は会社の株式を買わなくても良い」と言いきってしまうほど思い切っ
た信念の持ち主です。
その彼が、テクノロジーという手段だけにとどまらず、人間の価値観、道徳心
に関して大いに語り、人類の使命に寄与する、とした内容のスピーチでした。
MITの卒業生に対してのメッセージだそうですが、スケールが大きいですね。
驚きます。
全スピーチをご覧になりたい方、こちらをご覧ください。
https://youtu.be/3NXjUpo-1q8?t=427