ベネトン広告が非難を浴び謝罪へ

昨今のアメリカ国内の閉鎖的な政治的状況も反映してなのでしょうか、ベネト

ンの広告のSNSの一言が、一部の人にちょっとした反感を買ってしまったよ

うです。

_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 

 

 ・表現を含む題材……………………… 「ベネトンが広告が非難され」から

 ・単語、イデオム……………………… ニュースで使われた単語など 

 ・表現の解説…………………………… 3つの表現を中心に解説します

 ・編集後記……………………………… 昨今のアメリカ国内の政治的状況し

 

■ 表現を含む題材 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……… 

 

Benetton Apologizes After 'No Girls Allowed' Ad Causes Controversy 

(ベネトンが「女の子立ち入り禁止」広告が非難を浴び謝罪へ)

 

http://www.onenewspage.co.uk/video/20170608/7711073/Benetton-Apologizes-After-No-Girls-Aloud-Ad-Causes.htm

 

 

■ 単語、イデオム ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……… 

 

Controversy 論議

featured 推進する、特別扱いをする、

diversity 多様性

overreacting 過剰に反応する

strike a chord (人)に思い出させる (人)の共感を呼ぶ

 

 

■ 表現の解説 ━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……… 

 

◇  push LGBTQ inclusivity and cultural diversity

---------------------------------------------------------------------

 

Many expressed disappointment at the clothing company that in the past 

has featured ads that push LGBTQ inclusivity and cultural diversity.

(多くの人が、過去にLGBTQ を認めよう、文化的多様性を広めようと謳ったブ

ランド、ベネトンに失望した。)

 

LGBTQとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエス

チョナブル(まだジェンダーが決まっていない人々)の総称です。

 

特にアメリカ社会では、(宗教、文化、民族性などの)人々の多様性を認め、L

GBTQを除外せず社会に取り入れていくinclusiveな団体、会社が称賛されてい

る背景があり、その意味で多くの人がベネトンに失望しました。

 

◇ nothing more, nothing less.

-----------------------------------------------------------------------

 

This is a harmless ad that is poking fun at how boys at that age call 

girls yucky, nothing more, nothing less.

(これは男の子が女の子を見て、「女の子、変だぞ」なんて面白がっている無

害な広告です。それ以上でもないしそれ以下でもありません。)

 

「それ以上でもないしそれ以下でもありません」とはただそれだけのことで、

人畜無害な様子、との意味です。

 

◇ making everything something to fight about 

-----------------------------------------------------------------------

 

People need to stop making everything something to fight about!” 

(人は全ての事柄に、何かを見つけて戦う、といった風潮をやめなければなり

ません。)

make A B to fight about で、「AをB(何か戦うべきもの)にさせる」との

意味になります。

 

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……… 

 

昨今のアメリカ国内の閉鎖的な政治的状況も反映してなのでしょうか、ベネト

ンの広告のSNSの一言が、一部の人にちょっとした反感を買ってしまったよ

うです。

社会的に影響力の大きい企業ですし、売り上げにマイナスに反映してしまって

は大問題との判断があったのでしょう。火消の謝罪コメントを間髪を入れずに

SNSで発信しています。

 

企業の対応として、"We're very sorry that our message struck the wrong 

chord with some of you."と丁寧に表現しているのは適切だと思います。

全面的に謝罪をしているわけではなく、「一部の人に不快な思いをさせてしま

った」としています。この表現には、文字にはしていませんが、「小さな子供

の無邪気な言動と意図しているので(社会として)大目に見てくださいね。」

とも言っているような気がします。